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柴野為亥知 山田栄一
彼方に黒き砲塁や 此方に白き長江の 姿も今は眠りてか 身をば露営の仮枕 まどろむ夢は故郷へ 想いを乗せて今ぞ行く
彼方に高き山や丘 此方に深き谷や川 絶えて久しき外征に 我が家の状やいかならん
父よ我今帰りたり 母よ我今帰りたり 互いに顔を見合わせば 言葉も無くて胸迫る
忽ち響く喇叭の音 耳に轟く砲声や 銃執り立てば塹壕に 消えて跡なし夢哀れ
爆音殷々空覆い 敵弾炸裂地を砕く 見よ敵軍は壊滅ぞ いざや揚げん勝鬨を