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日中戦争(昭和15/1940)
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作詞 佐藤惣之助
作曲 斉藤一郎

世界制覇を翼に懸けて
固く誓った男と男
負けちゃなるまい この世の風に
負けりゃ寂しい 片翼

空の三ツ星夜毎に光れ
希望輝く瞳のように
雨も嵐も覚悟じゃないか
若い僕等はエアーマン

晴れの飛行にハンドル執れば
燃ゆる歓喜の涙が滲む
翼日本のこの腕見よと
今ぞ世界の空を行く
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作詞 吉田碌務 作曲 陸奥明 紅い灯火夜霧に消えて 別れ惜しんだあの娘の影が 胸に残るよ さらばよさらば 街を振り捨て広野の中を 夜行列車はただ一路 夢は覚めたよ男じゃないか 何の辛かろ地平の果てに 花よ咲け咲け さらばよさらば 走る行く手の闇から闇を 抜けて列車はただ一路 思い出したら音信もしよう 明日は堅気の大地の男 それを目指して さらばよさらば 燃ゆる希望に湧き立つ胸を 乗せて列車はただ一路
作詞 紫野為亥知
作曲 山田栄一

友の遺骨を胸に抱き
野行き山行き川を越え
今日も昨日と変わりなく
またも進むか敵の国

頼む水筒 涸れ果てて
肩にめり込む背嚢も
命の綱の弾丸と米
今日はどこまで行くのやら

火砲の響き近付いて
いよいよやるぞと張り切れば
馬も勇むか嘶いて
豆の痛さもどこへやら

そうら戦はこれからだ
例え火の風 弾丸の雨
刃の垣も何のその
日本男児の意気を見よ
日本男児の意気を見よ
作詞 柴野為亥知
作曲 江口夜詩

春の九段に咲く花は
大和男子の心意気
秋の宮居の紅葉葉は
勇士の血潮あらたかに
日の本飾る綾錦

春秋二季に畏くも
大御行幸給わりて
従い奉る尊さは
日の本一の大祭
日の本一の大祭

豊栄登る日の本の
武勇の神と祭られて
御垣の守り永久に
仕え奉らん英霊の
栄誉は何に例うべき

亜細亜の盟主日の本の
国の干城と誓いたる
ますら武夫の我等には
実に憧れの九段坂
英霊永久に誉れあれ

作詞 島田磬也
作曲 宮脇春夫

空翔ぶ鳥よ何を啼く
兵士共が夢の跡
過ぎし日露の戦いを
想えば胸に込み上げる
涙も熱き ああ爾霊山

名も無き花が旅人に
応えて揺れる古戦場
赤い夕陽に照らされて
第三軍の英霊も
眠るかここは ああ爾霊山

「私は只一介の観光バスの運転士であります。
だが日本人には変わりはありません。
皆さん思い出してください。
鉄血山を覆し山形ために改まり
我が乃木第三軍が悪戦苦闘して占領したこの山の激戦を!
生き残った兵士は打ち伏す戦友の屍を抱き上げ、
この山の頂上によじ登り
「おいッ戦友ッ、これを見よ、二〇三高地は占領したぞ!
お前の仇は立派に討ったゾ」
と閉じた両目を押し開き、銃を握り締めた両手を挙げさせて
「万歳万歳」と男泣きに叫んだと言う、
その感激はどんなであったでしょう。
時に明治三十七年十二月一日です」

万感共に額づけば
勲功は高し表忠塔
遥か見下ろす旅順港
祖国の為にますらおが
先史を飾る ああ爾霊山
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