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日中戦争(昭和15/1940)
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作詞 大日本国防婦人会選定
作曲 陸軍戸山学校軍楽隊

世界に比なき日の本の
婦人の徳を身に締めて
国の守りの礎と
誓いは固し我が会

正しく純く健かに
我が子を育て国の為
献ぐる母の誠実こそ
世にも尊き使命なれ

家を整え励み合い
仇波高く荒ぶとも
強く雄々しく勇ましく
嵐の海を乗り越えん

我が家を後に出で立ちて
荒野に海にはた空に
皇国を護るますらおに
感謝の誠捧げなん

戦の場に花と散り
傷痍を負える勇士の
名誉の家を敬いて
共に守らんいつまでも

朝夕に弛み無く
心を磨き身を鍛え
事ある時も平常の日も
皇国の為に尽さばや
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作詞 サトウハチロー
作曲 服部良一

南へ南へ皆々南へ
蘭印仏印椰子の蔭
赤い花挿し可愛いあの娘
曾長の娘かしおらしや
『私のラバさん曾長の娘
色が黒いんで闇夜じゃ
何処に居るのか判らない』
南へ南へ皆々南へ

パパヤにバナナに素敵なマンゴスチン
いくら食べても食べきれぬ
ゴムの林に月が出りゃ
胸から小唄も飛んで出る
『ゴムの林を通るときにゃびっくりしたよ
弾むかと思ってね、え?
僕の体の方がよっぽどゴムマリみたいだって?冗談じゃない』
南へ南へ皆々南へ

南へ南へ皆々南へ
そんなに行ったらどこへ行く
末は南極鯨捕り
帰りの土産に持ってくる
『どんな鯨を捕ったかって?何メートルだって?
メートルじゃ分からないよ、計ったのが鯨尺だもの』
南へ南へ皆々南へ
作詞 二荒芳徳
作曲 古関裕而

明くる亜細亜の大空を
護る銀翼励まして
大御光を天地に
輝かさんと征でましし
嗚呼若き参謀の宮殿下

日本男児の意気高く
超低空の射撃すと
命を的の急降下
完爾と笑みて統べませる
嗚呼若き参謀の宮殿下

竹の園生の御身にて
秋空澄める蒙彊に
神去りまして永久に
皇御国を護ります
嗚呼若き参謀の宮殿下

思え神武の大御業
扶げ奉れる皇子のごと
御魂捧げし御勲に
今大東亜興り行く
嗚呼若き参謀の宮殿下
作詞 高橋掬太郎
作曲 明本京静

後を頼むと手を握り
門出の朝のあの言葉
忘りゃしませぬ引き受けました
可愛い坊やも姑様も

月の影踏むお百度も
心は通う支那の空
無事で元気で御国の為に
立てて下さいお手柄を

ニュース映画の行軍に
父さん万歳万歳と
叫ぶ坊やを抱き締めながら
ほろり涙の泣き笑い

どこで散ろうと大君に
捧げた身なら泣きませぬ
今度逢うのは九段の上と
決めておりますこの覚悟
作詞 佐藤惣之助
作曲 竹岡信幸

現地の友よ戦友よ
皆元気でやっとるか
弾丸に傷付き帰還された
僕も治って故郷に
今じゃ銃後の御奉公

心配するな内地では
街に溢れる愛国歌
隣近所の親切に
君の坊やも奥さんも
無事で手柄を待っとるよ

昨日も街で会った時
君の健気な奥さんは
僕の失くした片腕を
じっと見つめてはらはらと
泣いてお礼を言われたぞ

三年四年かかるとも
勝たにゃならぬと皆して
モンペ鉢巻七分搗
共に献金貯金する
見せてやりたい心意気

戦地へ二度と征かれない
僕の口惜しいこの負傷
いつも君等を羨んで
武運長久祈るから
僕の分までやってくれ
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